2007年には「世界交通事故犠牲者の日」という呼称を使用しましたが、「交通事故」という言葉は「避けられないもの」という意味合いが強く感じられ、ほとんどの犠牲は「避けることができた」ことを知っている私たちとしては、「世界道路交通犠牲者の日」という呼称を今後使用していくことにいたしました。
「犠牲者の日」ではなく、「被害者の日」という呼称を使っている団体もありますが、同一のものです。
2018年の「世界道路交通犠牲者の日」は11月18日です
「A Decade of Action for Road Safety」
(交通安全のための行動の10年)
WHOによる世界NGO会議の概要報告
(Nongovernmental network)
2009年の活動に当って、イギリスのNGOロードピース創始者の
ブリジット・ショードリーさんから、コメントをいただきました
(千葉商科大学教授の小栗幸夫氏を通じていただいたものです)
I am delighted to know that the World Day of Remembrance will be observed in Hokkaido, Fukusima, Tokyo, Osaka, and many other cities in Japan.
世界道路交通犠牲者の日が北海道、福島、東京、大阪、そのほかの日本の多くの都市で開催されることを嬉しく思います。
Road deaths and injuries are the trauma of the world, and all have to work together to avert it.
道路での死傷は世界が負った傷であり、これを回避するためにすべての人が手を携えて行動することが必要です。
This year's World Day slogan is: From Global Remembrance to Global Action and I sincerely hope that concerted action to reduce road danger will follow the remembrance commemorations, which we are sharing this weekend with fellow bereaved and injured throughout the world.
今年のワールドディのスローガンは「From Global Remembrance to Global Action 世界の追悼から世界の行動へ」です。この週末、世界中の遺族や被害者が参加して開催される追悼の催しに、道路の危険を減少させるための協調的な行動が続くことを期待します。
(訳:小栗幸夫氏)
1993年にイギリスのNGO(ロードピース)によって「道路交通犠牲者の日」が行われ、その後、ヨーロッパを中心に支持が広がり、2005年10月26日の第38回国連総会で毎年11月の第3日曜日を「世界道路交通犠牲者の日」とすることが決議されました。 |
■全国の交通犯罪遺族の方々へ
失われた大切な家族の命は、残念ながら何をしても戻ってきません。遺された私たちにできることは、同じ悲しみが繰り返されないようにすること。しかし、年間一万人を超える命が失われる中で、声をあげることのできる方はごくわずかです。
もし、すべての遺族が「世界道路交通犠牲者の日」に一斉に事件現場に白い花を一輪供えることができれば、日本中の道路の各所が交通死ゼロを願う花であふれるのではないでしょうか。「世界道路交通犠牲者の日」に備えて、花屋さんが白い花を仕入れるような日が来れば、悲惨な交通犯罪によって失われる多くの命を救うことができると確信しています。
■全国のドライバーの方々へ
飲酒運転や暴走運転などの悪質な事故は論外ですが、死亡事件のほとんどは、脇見運転や前方不注意などが原因です。これらは「ちょっとした不注意」で済まされるものではありません。その結果、大切な命が失われるのです。交通事故ではなく、交通犯罪なのです。クルマは「走る凶器」です。あなたが安全運転を強く意識してハンドルを握ることは、加害者になってしまうことを防ぐだけではなく、あなたとあなたの大切な家族の命を守ることに直結するのです。
「世界道路交通犠牲者の日」は、道路交通被害者遺族のためにあるのではありません。幸いにも、まだ悲しみに見舞われていないあなたとあなたの家族の命を守るためにあるのです。
■全国の交通安全対策に関わる方々へ
国、各地方自治体、各種民間組織などで交通安全対策に携わっておられる方々に、「世界道路交通犠牲者の日」に合わせて「慰霊祭」を開催していただくようお願いいたします。「世界道路交通犠牲者の日」は国連で決議された世界的な動きです。世界保健機関(WHO)が提唱し、多くの国々で様々なイベントが行われています。厳罰化や道路整備なども急務ですが、ハンドルを握るドライバーの心に訴え、啓発していくことは根本的な問題解決につながるものであり、その契機として「慰霊祭」は最適のものです。法改正のような複雑な準備も要らず、少ないコストで多くの命が救われるのです。