「世界交通事故犠牲者の日」に合わせ、東海地方の交通死亡事故遺族らが18日、名古屋市中区栄の交差点で、交通事故防止などを呼びかけるビラ配りを行った。
国連が05年、11月の第3日曜を「犠牲者の日」にすることを決議。発祥の英国を中心に、世界各地で集会などが行われている。今回、名古屋市では初めて犠牲者の日の運動を行ったのはNPO「交通死被害者の会」(TAV、本部・大阪市、会員200人)に加盟する東海地方の8家族。同会の阪口幸広さん(36)=弥富市=によると、99年に発足したTAVには、東海地方でも24家族が参加。定期的に会合を開くほか、運転免許試験場で免許を更新するドライバーに事故防止を呼びかける活動をしている。
阪口さんら約20人は、TAVの黄色いジャンパーを着て、買い物客らにチラシを配り、趣旨への賛同を求めたり、「犠牲者の日」に、全国レベルでの慰霊祭開催の実現を求める活動への理解を呼びかけた。
02年8月に三重県鈴鹿市の東名阪自動車道で起きた玉突き死亡事故で家族を失った阪口さんは「私たちの活動に少しでも関心を持ってもらえれば」と話していた。【山田一晶】
毎日新聞 2007年11月19日