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「交通事故慰霊祭開いて」知事に要望安全意識の向上目指す

写真:写真説明
嘉田知事(左)に慰霊祭開催を要望する金澤さん(県庁で)
 全国の交通事故の遺族17人で作る「交通事故被害者遺族の声を届ける会」のメンバーが16日、県庁を訪れ、2005年に国連で決議された「世界交通事故犠牲者の日」(毎年11月の第3日曜日)に合わせて慰霊祭を開くよう、嘉田知事に要望した。

 訪れたのは同会代表の金澤喜三さん(55)(彦根市)と森本祐二さん(53)(兵庫県川西市)。金澤さんは5年半前に居眠り運転の大型トラックに父(当時77歳)を、森本さんは5年前に前方不注意の乗用車に神戸大4年生だった息子(当時22歳)を、それぞれ奪われた。

 要望を受けた嘉田知事は「交通モラルの向上に向けて、県民に交通事故の悲惨さを知ってもらう場面を作っていきたい」と答えた。

 面会後、森本さんは「飲酒運転などの悪質事故も、ちょっとした不注意で起こる事故も、人の命を奪うことに変わりはない。慰霊祭を開き、生きている人が安全意識を持つ機会にしてもらえれば」と話した。

 一方、今月5〜15日に8人が死亡するなど交通死亡事故が多発していることを受け、県交通対策協議会はこの日、「交通死亡事故多発警報」を発令した。22日まで。7月にも同警報が発令されており、今年2回目。警報について金澤代表は「死亡事故件数が増えたから発令するのではなく、毎日が安全に気を付ける日だと県民に知らしめてほしい」と話している。

2007年11月17日  読売新聞)
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